石けんで髪を洗う初体験-5日間の奮闘記

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シャンプーの代わりに石けんで髪が洗えると知って試してみた。

ほんの軽い気持ちで始めたはいいが、コツをつかむまでの5日間は不快でしかなかった。初回で髪はカピカピになり、3日目には最高潮にベトベトになった。

ベトベトの髪はボブくらいまで延びたショートヘアでも重くて蒸れる感じがした。多毛で剛毛なことも手伝っているかもしれないが。

しかし5日目にしてやっとつるりと軽い髪を取り戻し、頭皮の臭いが激減した。以来2年以上普通のシャンプーには戻っていない。

当時の手帳に残しておいた記録を基に、石けんで髪を洗う、奮闘5日間の体験談。

泡立てネットとコンディショナー使用-髪がカピカピになる

人生初、石けんで髪を洗う。1日目。

とはいえ初めてすぎて何をどうしたらいいのかわからない。ひとまず洗顔に使っている石けんを泡立てネットで泡立てて頭に乗せた。

モコモコの泡は頭の上で、ふぁさっと消えた。

何度も泡立てては頭に乗せてを繰り返し、なんとなく髪全体に石けん汁を揉み込んでシャワーで流す。最後にそれまで使っていたコンディショナーを髪に和え、シャワーで流して初石けんシャンプーを終了させた。

しかしそこからが大変だった。

髪を乾かそうと頭に巻いていたタオルを外したとたん、ボタボタと大粒のしずくが肩に流れ落ちた。

髪に触れると…、あれはどう表現したらいいのか、イラッときた座敷童というのだろうか、竹ぼうき、いや、茅葺屋根か。なにせ毛束感のあるざんばら髪になっていた。

石けんで頭を洗うと茅葺屋根みたいに毛束感のあるざんばら髪になった

茅葺屋根みたいに毛束感のあるざんばら髪になった

茅葺頭にドライヤーで風を送ると水がシャラシャラと音を立てて流れた。遠い昔、遠足で見に行った流下式塩田(りゅうかしきえんでん)で確かこんな音を聞いたなと思った。

流下式塩田とは【塩百貨/塩事業センター】

乾いた髪には何か白い物がカピカピにこびりつき、毛束がほぐれることはなかった。

泡立てネットとミョウバン水を使用-ベットベトになる

石けんで髪を洗う2日目。前日髪に残った白いカピカピがとれないまま1日を過ごす。

この日も泡立てネットを使って石けんを泡立て、頭に乗せる。泡の具合がどうなったかは覚えていないが、初回よりは泡っぽかったのではないかと思う。

洗髪の後、何を思ったかミョウバン水を薄めて頭にふりかけた。

どなたかのブログか何かで、ミョウバン水は酸性だから石けんでアルカリに傾いた髪を中和してくれる。というような情報を仕入れたんだと思う。情報の信憑性はわからない。

薄めたミョウバン水をふりかけると、髪はベットベトになった。きっと乾いた髪をアラビックヤマトに浸したらこうなるだろうなと思うほどベトベトだった。※実際に浸してはいけません

髪をドライヤーで乾かすと、前日の白いカピカピが少ししっとりとした状態で、また白くなった。

石けん直塗りでミョウバン水使用-ベトベト最高潮

3日目。泡立てネットを使うなど生易しい。石けんは頭皮に直塗りじゃ。というような情報を仕入れたので試してみる。

濡らした頭皮に石けんを直接こすりつける。

今までで一番泡立ちがよかった。モコモコと大量の泡で髪を揉む。

泡をシャワーで流し、また薄めたミョウバン水をふりかけて流す。髪はドン引きするほどベドベトになった。この日が最高潮にベトベト。

ドライヤーで乾かしてもベトベトのまま。手でこそげると、手にベトベトの何かがくっついた。

酢リンスを試してみる-襟足がつるりとする

そろそろ心折れそうになってきた石けんで髪を洗うチャレンジ4日目。

濡らした頭皮に石けんを直接こすりつけ、モコモコに泡立てて流す。

仕上げに、大さじ2杯の酢を水500mlで薄めて頭にふりかけて流す。※これでは酢が濃い過ぎることが後日判明。

相変わらず髪はベトベトする。が、襟足だけにつるりとすべる手触りを感じる。

少し希望が見えてきた。

髪を分けて2回洗いプラス酢リンス-つるりと軽い髪に

石けんで髪を洗う5日目。

前日につるりと滑るようになった襟足に触れながら考えた。もしかしたら髪がベトベトなのは、単純にちゃんと洗えてないだけじゃなかろうか。と。

確かにここまで石けんで髪を洗う方法を調べてきて、どの説明にも共通していたのは、洗うのは髪でなく頭皮。ということだった。だからこの4日間、指の腹で頭皮を洗い、髪は泡で揉む程度で済ませてきた。

しかしここにきて、直接石けんに触れやすい襟足がつるっとしている。これはもしかして…。

試しにひとつ、ガッツリ髪を洗ってみることにした。ここまでベトベトになったんだ。ここから先は失敗もヘチマもない。

髪をしっかり濡らした後、九一、八二、七三と髪を分けながら石けんをこすりつけていった。昨日までよく泡立っていたのに、この日は初日と同じくらい泡立たない。

一度シャワーで洗い流し、もう一度髪を分けながら石けんをこすりつけて洗った。仕上げは前日と同様、酢リンスをふりかけて流した。

やっと髪がつるつるになった。髪が軽い。頭が涼しい。嬉しかった。この手触りは何年ぶりだろうと思った。

うん。5日ぶりだ。

頭皮の臭いから解放される

石けんで髪を洗うようになって2年以上が過ぎた。その間様々な石けんを試したりリンスの方法を模索したりしたので、若干髪は傷んだかもしれない。白髪は順調に伸びてはいるがそこまで増えてもいない。

ただ、劇的に変わったのは頭皮の臭いだった。

実は20代になりたての頃から、ドライヤーで髪を乾かすたびにほのかな違和感があった。洗い立ての髪を乾かしているのに何だこれはと思っていた。それを友人に話すと、それな、加齢臭な。と言われて小さく凹んでいた。

さらにここ最近は一晩寝るだけで自分で自分が臭かった。寝て起きてごはん食って寝るだけやのになんでやねん。と思っていた。

それが石けんで頭を洗うようになって、その臭いから解放された。もう普通のシャンプーには戻れない。

しかしここに至るまでの道のりは長かったしまだ悟りは開けていない。

自分にとってベストな石けん、もしくは普通のシャンプーではない何かを探す旅はまだ続いている。そしてベストなリンスもまだ模索の最中。

そういうことなので、これから少しずつ、今まで試してきた石けんの使い心地を記録していこうと思う。酢リンスが濃いすぎて肌が荒れた話も忘れずに…。

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