最近までアラフォーだった夫婦が淡路島へ、1泊2日の温泉旅行。
旅行初日は大阪からレンタカーで南あわじ市の温泉宿まで、おいしいものを探しながら南下する計画。
この日最大の目的は、温泉に入って海岸を散歩し沈みゆく夕日を眺めるという極上の時間をすごすこと。だったのだが…
明石海峡大橋を渡って淡路SAへ
大阪市内を出発して小一時間、明石海峡大橋を通過。

明石海峡大橋
この橋が開通したのは1998年。当時は世界最長のつり橋で、茉奈ちゃん加奈ちゃんが、世界一!!と宣伝していた。しかし世界一の座は数年前、他の橋に渡ったらしい。
明石海峡大橋を渡ってすぐ淡路SAに到着。

淡路SAへ
大きな観覧車とスタバが印象的だった。
ここでは橋の写真を撮り、霞んだ景色を眺めて、次へ。

白いな
→淡路サービスエリア(下り)の詳細【JBハイウェイサービス】
「道の駅あわじ」で昼食
神戸淡路鳴門自動車道を淡路出口で下り、「道の駅あわじ」へ。

「道の駅あわじ」
目当ては昼食。お土産を見るより真っ先にレストランを見て回った。
何軒かメニューを見比べて「駅ナカ食堂」で食べることにした。店内は昭和のフードコートを思い出す雰囲気。厨房から気さくな女性たちがなにかと気配りを見せていた。
ただ、少々換気がよろしくなく、セルフサービスで屋外へ持ち出せるというので芝生広場へ移動。

明石海峡大橋を望むテラス席
冬の日差し眩しいテーブルでいただいたのは、黒鯛の卵かけご飯、淡路島牛丼、牡蠣とアジフライ定食。

道の駅あわじ内「駅ナカ食堂」の昼食
黒鯛の卵かけご飯:キャッチコピー“ぷりぷりの鯛にとろ~り卵をかけて…”のとおり、確かに鯛はぷりぷり。もう少し薄切りの方が好みではある。卵黄と刺身とねぎとぽん酢の組み合わせが意外とごはんに合う。クセになる味わい。
淡路島牛丼:吉牛っぽくて好き。さすが、玉ねぎに存在感あり。だがしかし、これが淡路牛かぁ…とまでは思わなかった。
牡蠣とアジフライ定食:牡蠣フライうまい。ごはんと食べるならソースをかけてもよかった。
ごちそうさま。よい昼食であった。
駅ナカ食堂は十分においしかったが、後になって「バーガーと牛丼の店 淡be-」というお店にあわじ牛カルビ焼肉弁当があることを知る。早まったか…。いや、駅ナカ食堂は十分においしかった。
くぅぅ…やきにくぅぅぅ。
播磨灘を一望する室津PAと最古の神社「伊弉諾神宮」
道の駅あわじを出て再び高速道路に乗り、いよいよ南下。
途中、播磨灘を一望できるという室津PAに立ち寄り、霞んだ景色を眺める。

室津PA
→室津パーキングエリア(下り)の詳細【JBハイウェイサービス】
続いて津名一宮ICで高速を下り、「伊弉諾神宮」へ。

「伊弉諾神宮」
伊弉諾神宮は日本最古の神社らしい。ただし、日本最古と伝わる神社は他にもいくつかある。
残念ながら境内は撮影禁止。正確には趣味の撮影はいいがネットにはアップするなということだった。
どちらにしろ本殿は絶賛修繕工事中。足場しか拝めなかった。
それでも樹齢900年という夫婦の大楠(めをとのおほくす)はさすがに立派だった。ネットにあげられないとは知らず、一生懸命写真を撮った。
夕食の買い出しに洲本へ
伊弉諾神宮をお詣りしたところで観光は切り上げて、夕食の買い出しに取り掛かる。
すべては夕方、温泉に入って海岸を散歩し沈みゆく夕日を眺めるという極上の時間をすごすためだった。
最初に立ち寄ったのは「マイマルシェ あわ津名市場」。
確かここで小さい淡路島牛乳を買った気がする。総菜などはいまいち。観光客を喜ばせるより地元の人が生活に使うスーパーなんだと思う。
スーパーをはしごする時間がもったいないので、海岸沿いをドライブしつつ一気に洲本へ向かうことにした。
洲本では下調べで気になっていた「洲本鮮魚店 一鮮」へ。

「洲本鮮魚店 一鮮」
15時前にお店に入るも刺身は売り切れ。それでもひっきりなしにお客さんが来て袋をかかえて出ていくところを見ると、みなさん予約をしているようだった。
狭い店内で途方に暮れていると、造りましょか?と声をかけてもらった。ありがたく1000円でお願いした。無事、刺し盛りを調達。
続いて15時過ぎにスーパー「マルナカ洲本店」へ。

「マルナカ洲本店」
ビール、日本酒など一気に買い込む。ここで千年一酒造の佳撰720mlを見た気がする。いかついラベルに一目ぼれしたのに買わなかったことを後々悔むことになる。
これにて買い物完了。急いで温泉宿へ。
南あわじ市の温泉宿「慶野松原荘」に宿泊
洲本ICから高速道路を利用して南あわじ市へ。どうしても16時のチェックインに間に合わせたかった。
おかげでほぼ16時ジャストにチェックイン。
この日宿泊したのは国民宿舎「慶野松原荘」。露天風呂がある温泉宿で海のそばにあり、海岸からは夕日が見える昭和風情漂う旅館だった。

内風呂なし和室8畳の部屋を予約
(※慶野松原荘は2025年3月末で閉館。)
客室内を隅々までチェックして、大浴場へ。
無謀だった温泉上がりに海岸で夕日を眺める計画
温泉宿に来たのは…なんと10年ぶりだった。どうりで勝手がわからず相当まごついた。
まず、大浴場まで部屋着で行って浴衣は風呂上りにさっぱりしてから着ようなどと考えたことが間違いだった。脱衣かごの中が散らかって必要なものが取り出せない。
加えて脱衣所にお手洗いがなかったのが大誤算だった。いったん脱衣所を出てなにして戻ってくる時間がもったいなかった。
温泉宿ではすべてを済ませて浴衣姿で大浴場へ行く。これに限る。
さて、それではいよいよ楽しみにしていた温泉に…と思いきや、風呂上がりに海岸で夕日を見る時間を考えるとそうのんびりもしていられなかった。日の入時刻は17時46分。
一通り洗い終わったら温泉につかる時間は3分ほどしか残っていなかった。おまけにヘアドライヤーが客室にないため脱衣所で急いで髪を乾かすがいよいよタイムオーバー。半分濡れ髪で客室に帰った。
日の入時刻まであと十数分。四国の向こうに沈む夕日はもっと早く見えなくなるはず。慌ててニット帽とジャンパーを着こんで走る。こんなに走ったのは何年ぶりだろう。
夕日はすでに雲に隠れ始めていた。

17時41分慶野松原海岸
もうすこし早く海岸に出ていたら、もうすこし大きな夕日が見られたのに…

半分雲に隠れた夕日
夕日鑑賞は10分弱で終了。
なんか疲れた。温泉旅行とはなにか。こんなに疲れるなぞ聞いておらん。などと、ふてくされたところで仕方がない。気を取り直して缶ビールを開けた。

慶野松原海岸の夕暮れに乾杯!な写真が撮りたかった
なんだよう。ピントが合わねーじゃねーか。
淡路島のうまいもので部屋飲み-乾杯!
慶野松原荘は朝食のみのプランで予約した。淡路島で買い集めたうまいものをアテに部屋でゆっくり飲もうぜという魂胆だった。
この日買い集めたうまいものは、
- 刺身盛り合わせ(洲本鮮魚店 一鮮)
- たこ天とごぼう天ぷら(沖かまぼこ/マルナカ洲本店)
- 「すし処神の前」の献上巻(巻きずし/道の駅あわじ)
- チョレギサラダ(中)レタス10%増量(マルナカ洲本店)
- あわぢびーるIPA(マルナカ洲本店)
- 都美人酒造 冷酒『生麗』(マルナカ洲本店)

淡路島1泊旅行の部屋飲みメニュー
刺身盛り合わせ:カンパチ、ナゴヤフグ炙り、サーモンの三種盛りだった。身の甘さ、味のきれいさは言うまでもない。ナゴヤフグはねっとりとしてほんの少し弾力があった。しかし三種で1000円…。もっと早い時間に行けばきっと五種盛りくらいは買えたと思う。
たこ天とごぼう天ぷら:たこ天は正式名称“ふあとろ たこ天”。たしかにふあっとやわらかかった。ごぼう天ぷらは大阪で食べるごぼ天とは少し味付けが違う気がした。そしてごぼうはやわらかめだった。
献上巻:海苔の香りがたまらない。干ししいたけがごろごろ、太い卵焼き、焼き穴子も入っていた。満足感あり。
献上巻は「道の駅あわじ」で1本1000円だった。ありがたいことに最初から8等分されていた。

道の駅あわじにて「すし処神の前」の献上巻
それから天ぷらは持参したアイラップと発砲スチロール製のどんぶりを使って湯煎した。ジップロックコンテナーを持っていけばよかったと思った。
さて、これにて淡路島1泊2日、1日目が終了。
すべてが想像通りというわけにはいかなかったけれど、一瞬でもきれいな夕日が見られたし、3分しか浸かっていないのにしばらく足先までポカポカと温かく、温泉効果を実感することができた。
なにより、和室で胡坐をかいて淡路島のうまいものを肴に部屋飲みできたことがとてもよかった。
終わり良ければすべて良し。よい一日であった。
2日目につづく→淡路島1泊旅行2日目(前半)慶野松原・うずの丘・福良港
※p.s. 淡路島で久しぶりにお気に入りの宿を見つけた。と思ったら、なんと慶野松原荘は2025年3月末の閉館が決まったとのこと。
昭和風情を楽しむなら3月末までに、ぜひ。
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