感謝感激雨霰

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なんかピリピリきてるなぁと思っていたら、あっという間にこれでもかと言わんばかりに殴られたので、近所の軒下に避難した。

あら。主語が無かったかしら。

こないだの「にわか雨」。

さっきにわか雨の意味を調べたら、『急に降りだしてまもなくやんでしまう雨。』らしい。

ということはあれは「にわか雨」じゃなくて、そっくりそのまんま「急激にやって来た豪雨」やね。

最近、雨風に感情があるような気がしてしかたがない。しかもちょっと好かれていると思う。

癖の悪い髪をなだめすかしてまっすぐに伸ばして出ると、上から下から、うひゃひゃひゃひゃ~。と強風が吹き荒れる。

手ぶらな時に限ってボコボコとでっかい雨粒が落ちてくる。

もう。好きな娘に意地悪するなんて小学生よ!

…。

さて。こないだの急激にやって来た豪雨。

すぐに通りすがってくれるだろうと思っていたら大間違いで、一向に止む気配もなく、途方にくれていた。

するとついさっき、目の前で孫にバイバイして帰っていったおばちゃんがまた戻って来て、

「これ。いらんから。邪魔になったらどっかに捨ててもらってかまへんから。」

と、ビニール傘を差し出してくれた。

たぶん、わざわざどこか奥のほうから引っ張り出してきてくれたんだと思う。最近では見かけない小さいサイズの少し黄ばんだビニール傘だった。

とにかく「ありがとう」を連呼して、ボキャブラリーの乏しさを悔やむほど喜んで、バスに飛び乗った。

それから2,3時間、豪雨は怯むことなく続いていて、あの時おばちゃんが戻って来てくれなかったらと思うと…。

おばちゃん。ほんまにありがとう。

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