旅行

出石神社と天保山

桜のころに行った兵庫県豊岡市にある出石神社。 その近くにあった『沖野忠雄先生』の碑。 「た…忠雄先生!!」とか言って悪ノリしていたら、豊岡出身で大阪港を造った人だった。へぇーへぇーへぇーへぇー。懐かしいトーンで20回ぐらい言った。 その大阪...続きを読む

謝花きっぱん店-向田邦子「う」

向田邦子思い出の沖縄土産「きっぱん」を探して、那覇にある謝花きっぱん店へ行ってきた。

沖縄そば「さくら屋」を受け継ぐ「首里そば」-向田邦子「う」

街を車で走ると「沖縄そば」の看板が目につく。その中の一軒「さくら屋」へゆく。首里の住宅街にあるしもた家風の小ぢんまりした店だが、珍しく手打ちである。 【『沖縄胃袋旅行』(女の人差し指/文春文庫)より引用】 向田邦子が沖縄旅行で立ち寄ったとい...続きを読む

「津々井」-向田邦子行きつけのレストラン

「津々井」のもやしサラダは、カレー味である。ピリッとしておいしいので、私はうちでためしてみたが、水っぽくなってうまく出来ない。何度やっても黄色く仕上がらなかった。 【『コロンブス』(無名仮名人名簿/文藝春秋)より引用】 向田邦子がテレビで見...続きを読む
ひまつぶし

パルックおじさん

15年ほど前に実家を出る時、姉と一緒に不動産屋をまわった。 何軒も訪ねて、ある街の駅前でやっと相談に乗ってくれるお店を見つけた。 そのお店のおじさんはとても親切で、いつもにこにこしていて、たくさん物件を紹介してくれた。 私たちはそれが嬉しく...続きを読む

向田邦子お気に入りの名店たち

あちこちへ迷惑をかけての入院だったから、この機会に日頃いい加減は執筆態度を反省し、併せて次の作品の構想を練ろう――いや、それよりもまず、女ひとりの人生後半をいかに生きるべきか、 じっくりと考えてみよう……。ところが、殊勝だったのは志だけで、...続きを読む

横着卵と「デリー」のカレー-向田邦子「う」

卵をひとりあて一個茹でて、糸で輪切りにして一人分の小針にならべる。 そこへ、熱くした濃いカレー・ソースをかけるだけなのだが、カレーは「デリー」のがおいしい。 【『麻布の卵』(夜中の薔薇/講談社)より引用】 『横着卵』と名付けた向田料理。 ゆ...続きを読む

『人形町に江戸の名残を訪ねて』より-向田邦子「う」

向田邦子のエッセイ集『女の人差し指』に収められている『人形町に江戸の名残を訪ねて』の中には、多くの名店が紹介されている。 今すぐ本を片手に散策しに出かけたいところだが、関西住まいの私はまた、ネット散策になる。 昭和52年(1977年)に掲載...続きを読む

一と口椎茸(京都/永楽屋)-向田邦子「う」

向田邦子の「う」の引き出しに入っていたという永楽屋の「一と口椎茸」。どんなにうまいものなのか味見をした。

菊家「水羊羹」の心得-頭でっかち後ずさり東京向田邦子旅

向田邦子がとにかくお気に入りだった「菊家」の水羊羹。エッセイ集『眠る杯』の『水羊羹』では、水羊羹評論家として、それを食べるにあたっての心得を事細かに記している。その心得とは