どうやらアルコールが入ると無性に強気になるタイプのようで、先日、中学高校で同級生だった友人と飲みに行った時のこと
津々浦々と青春時代の濃い身内ネタを繰り広げていたとき、修学旅行の話題で事件は起きる。
「修学旅行は長崎と広島で…」
という私の思い出話に、友人は
「広島なんか行ってない。長崎だけやった。」
と言うのである。
私の記憶には長崎の風景と広島の風景がしっかり残っていて、
「私こないだ広島行ったけど懐かしかったもん！行ったことのない場所の記憶があるわけないやろぉ！！」
というまったく説得力の無い反論を返し、行った行ってないの言い合いを、店を出てタクシーを探す道中やらタクシーに乗る直前まで続けて解散した。
絶対明日卒業アルバムで証明したんねん！
と一人息巻いて布団にもぐり、次の日目が覚めた瞬間に思い出した。
そうや。広島…うちの家族と行ったわ。。。
またやってもうた感に襲われているところにトドメを刺すかのようなメールが入る。
『おはようさん。卒業アルバム見たか？広島は行ってないで。』
そのまま忘れたふりしてやろうかと思ったものの、シラフに戻った私にそんな勇気は無い。
素直に非を認め、謝罪した。
…いやモトイ。素直に非を認め、『ケッ！！』とグレてやった。
昔、お世話になっている知人に、
「なんで飲んだら強気になってしまうんやろう…。」
と相談をしたことがある。
知人は、
「いやぁでも飲んで弱気になるよりいいやん。飲んで『もうあかんわぁ。私あかんわぁ。』て言い出されたら、そっちの方が大変やて…」
と前向きに励ましてくださった。
確かにそうだとケロッと納得し、その日も強気で帰って行った。
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