B型力

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地面の熱気が上がってきたのでエアコンをつけた。

全開にしている窓を閉めてまわらないといけない。台所に近い窓に手を掛けたら、土鍋が目に入った。

ご飯を炊き溜めしたんだっけ。冷凍しないといけない。土鍋に近づいたら、隣のカレー鍋の荒熱がとれていた。

これも冷凍しておこう。器にラップを敷いてカレーをひとすくいしたところで思い出した。

そうだ、窓を閉めていない。

集中力がないのか、好奇心が旺盛なのか、一つのことを完結して次に進むことができない。家の中にはやりかけの物事がそこいら中に転がっている。

ただ、これはB型のせいだと思っている。

家中の電気をつけてまわるB型。それを消してまわるA型。とどこかで聞いたことがあるけれど、昔、友人とルームシェアをしていた時はそれを忠実に再現していた。

A型の友人は顔色一つ変えず、文句も言わず、何度も電気を消して歩いていた。

私のB型は耳でも発揮する。

喫茶店で誰かと話をしている時に、BGMに知った曲が流れ、後ろの客が何やら意味深な言い合いを始め、店員がどこかのテーブルで小さなミスをしてしまったら、もうお手上げ。私の耳にはすべての音も声もハモって聞こえる始める。

目の前の人の話を何度聞き直しても、雑多なハーモニーしか耳に入ってこなくなってしまう。

この磨きのかかったB型耳のせいで、音楽の流れるオフィスで楽しい仲間とワイワイテレフォンオペレーター♪という仕事は、私は絶対にできない。

テレフォンオペレータはではなかったけど、アルバイトの初日に「B型でしょう?」と言い当てられてしまったこともある。

B型だもの。

なんて言ってる場合じゃないな。この集中力のなさは。なんとかしなければ。と思っていた矢先、ある人の本を読んだ。

そこには、

集中力がないのではなくて、散漫力を持っているのです。
あなたの長所を活かしましょう。

うろ覚えだけれど、そんなようなことが書かれていた。

なんて優しい人なのだろう。私はその人のファンになった。

しかし私の長所、『散漫力』は、いったい何に活かせば良いのだろうか。

この記事を書いている最中も、コップに水を汲みに行って、雑誌をペラペラとめくり、コップを忘れてパソコンの前に座っている。

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