銭湯に行った。
銭湯にはシャンプー、リンス、ボディーソープなどの備品はない。だから自宅から持ってきた試供品のシャンプーで髪を洗った。
ちょっとおしゃれっぽいお店でもらった試供品のシャンプーは、とてもいいにおいがして、ちょっとリッチな気分になった。
リッチな気分で泡だらけの頭をワシワシと揉みながら、ふと思った。
っていうかなんでシャンプーケチってんねやろ。
340ml入り詰め替え用のシャンプーを買うために、わざわざ化粧をして出かけ、ドラッグストアを3軒ほどはしごする。パッケージの文言と成分と値段を見比べながら、どれが一番お得に買えるのかを吟味する。疲れ果てるまで考え抜き、最もお得そうなシャンプーを買って帰る。
よしよし。今回は198円でゲットだ。
近所のスーパーで同じシャンプーが298円で並んでいると、心の中で小さくガッツポーズをする。
そんな自分の日常を思い返し、なにしてんねん。あたし。と思った。
我が家でシャンプーを使うのは自分だけ。子供がいるわけでもなく、ましてや夫は石けんひとつで全てが完了する。
自分のためだけにシャンプーを買うのなら、少々高級だったとしても、心の底から気に入るシャンプーを使えばいいじゃないか。
そう思うと居ても立っても居られなくなり、心の底から気に入るシャンプー探しの旅が始まった。旅といってもひたすらネット検索を繰り返すという、情報の海に漕ぎ出しただけだけど。
香りが素晴らしいenherb リバイタライズシャンプー
一番最初に調べたのは「enherb(エンハーブ)」というブランドの「リバイタライズシャンプー」だった。銭湯で使った試供品というのがこれだった。
使い心地はとてもよく、とにかく香りが素晴らしかった。すれ違いざまにこんな香りを残せる人になれたらどんなにか素敵だろうと思った。
ひとまず成分を見てみた。
ズラリとカタカナが並ぶ。水、グリセリン…以降の4つくらいのカタカナは、字面を追っても頭に入ってこなかった。
カタカナの後にはショウガ根エキス、セージ葉エキスと続く。
ショウガ。うん。セージ。セージもなんとなくわかる。あとは…。♪Parsley, sage, rosemary and thyme.♪
気づけば頭の中はスカボローフェアだった。まったく集中できていない。カタカナは苦手だ。
成分チェックは諦めて一応値段を見た。250mlで2,160円。
なんかなぁ。いや、これくらいの値段は想定内。2,000円超えてもすごく気に入ったら買うつもりやったのよ。だけどあと一押し、これだ!という決め手がないというのか何というのか。ほんでカタカナ多いやん?難しいことはわからんくて…。
あれほど香りが気に入っていたのにもかかわらず、値段を見たとたん心の中で全力の言い訳を始める自分がいた。
もう少し探してみることにした。
石けんで髪が洗えるらしい
難しいことはわからないんだから、とにかく成分はシンプルなものがいい。そう思ってシンプルな成分のシャンプーを調べ始めてふとひらめいた。
シャンプーって自分で作られへんのん?
そういえば1年ほど前から化粧水は手作りしている。これがまた自分の肌に合っていて、しかも買い足しの手間が大幅に省けるもんだから楽でしょうがない。シャンプーもそういう風にならないだろうか。
「手作り シャンプー」でググった。
ズラズラとレシピが並ぶ。手作りシャンプーの基本材料を見ていると、はちみつ、小麦粉、ココナッツオイル、etc…。なんだかパンケーキが出来そうな気がする。
と、その中に、
”無添加の石けんをおろし金で細かくする”
というレシピがあった。
石けん?石けんで髪を洗えるの?
さらにググると世の中には石けんで髪を洗っている人たちが大勢いる模様。
そうと知ったら気になってしょうがない。試しに自分の頭も石けんで洗ってみることにした。
つづく…→石けんで髪を洗う初体験-5日間の奮闘記
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